47.ボーナス併用返済 7月です。サラリーマンの皆さんには、楽しみなボーナスの季節ですね。 西日本シティ銀行が、福岡県内のサラリーマン家庭の主婦500人を対象に行った 『夏のボーナス使いみち調査(H20)』によると、今年の夏のボーナスについて、使い道予定の上位は(複数回答)1位:貯蓄 (54.4%・前年−3.5%)
2位:旅行・レジャー (37.1%・前年+4.3%)
3位:住宅ローンの返済(32.0%・前年+3.9%)
子どもの教育費 (32.0%・前年+6.9%) となっています。
「なるほど」と言うか「やっぱり」と言うか、『住宅ローンの返済』が上位にランクインしていますね。ボーナス併用返済をご利用の場合は 「今年だけじゃなくて、ず〜っと先まで決まっちゃってますよぉ(涙)」 というのが実際のところなのでしょうが、一部にはもちろん
「月々のみで返します」 という方もいらっしゃいます。
理由をお尋ねすると・・・ 「ボーナスがない、あるいは、必ずしもボーナスが出るという保証がないから」 「ボーナスは他の事に使いたいから」 という方に混じって 「ボーナス併用返済は損だから、あるいは、損と聞いたから」 という方がいらっしゃいます。前の2つは問題ないと思いますが、 「ボーナス併用返済は損」とは一体どういうことなのでしょうか?
借入額:3,000万円、金利:3.0%(長期固定)、返済年数:35年のとき 【ケース1】全額を月々返済のみ 【ケース2】月々返済で2,000万円分、ボーナス返済で1,000万円分 で返済する場合について比較してみましょう。
【ケース1】全額を月々返済のみの場合 月々返済額=115,455円 年間返済額=115,455円×12ヶ月=1,385,460円 総返済額 =1,385,460円×35年=48,491,100円
【ケース2】月々で2,000万円分、ボーナスで1,000万円分を返済する場合 月々返済額=76,970円 ボーナス返済額=231,723円 年間返済額=76,970円×12ヶ月+231,723円×2回=1,387,086円 総返済額 =1,387,086円×35年=48,548,010円
比較すると、確かに、ボーナス併用返済にした方が割高(年間1,626円、総額56,910円)という結果になりました。 これは、ボーナス返済部分については元金が半年ごとにしか減らず、月々返済で毎月少しずつでも元金が減っていくのと比べて、利息を多く支払わなければならないからです。 (つまり、金利が高いほど、ボーナス返済の割合が多いほど、差額は大きくなります)
「なるほど〜。だったらうちも月々返済のみにしましょう!」 と思われた方、ちょっと待って下さいね。 【ケース1】【ケース2】のような比較の方法だと、確かに
「ボーナス併用返済は損」 と言えなくもないですが、月々のみで返済できる馬力があるご家庭については、私はやはりボーナス併用返済も一度ご検討になられることをお勧めします。 ナゼって? では、【ケース3】をご覧下さい。
【ケース3】月々115,455円の返済が可能な家計が、ボーナスであとプラス10万円を返済する場合 月々返済額=115,455円 ボーナス返済額=100,000円 年間返済額=115,455×12ヶ月+100,000円×2回=1,585,460円 年間返済額が増える分、残高が早く減りますので、結果として6年11ヶ月も返済期間を短縮することができます。 これにより、返済総額は44,444,512円となり、【ケース1】【ケース2】と比べると、返済総額(つまり支払利息)が400万円以上もお得になる計算です。
いかがですか? どことどこを比べてみるかによって、損得の判断は大きく変わってしまうのですね。 |